新卒者のPCスキル低下が問題に……
こんにちは、PCインストラクターの澤本です。
最近まで肌寒い日々が続いておりましたが5月に入り、ようやく暖かい陽気になってまいりました。
本日は大学新卒者のPCスキルが年々低下してきているという社会現象を取り上げます。
なぜこの話題を取り上げたかと申しますと、4月29日付けのYahoo!ニュース※を見て色々と思うところがあったからです。
※リンクのニュース記事は、後日消失する可能性があります。予めご了承ください。
■若者のPCスキル低下の理由 あくまでも私の主観です
若者のPCスキル低下は、もちろんスマートフォンの台頭が一番の原因だと思われますが、その他にも下記のような原因も含まれています。
スマートフォンの取り扱いも家電量販店でも行われていますので、まさに『企業の利益戦略』の犠牲にされたとも言えなくもないですね……。
時代の流れと一言で片付けるのは、あまりにも浅慮と思われます。
・理由その1 家電量販店のソフトウェア売り場の大幅縮小化
家電量販店のPC売り場を見ますと、パソコン本体は熱心に販売しているのに、アプリケーション(ソフトウェア)は売り場が大幅に縮小されて種類も少なく、購入者に選ぶ楽しさを奪っています。
パソコンは本体だけあっても大したことは出来ず、アプリケーションをインストールして起動させないと何の役にも立ちません。
いわば表裏一体の関係なのです!
安くもないパソコン本体だけ買わせて、すぐに使えるような謳い文句で買わせる商売を未だにしていますので、「何もできない。だまされた!」と、業界イメージの悪化を招き続けているように感じます。
・理由その2 若者のPCゲーム離れ
昭和の時代はまだスマートフォンやタブレットがありませんので、室内ゲームといえば家庭用ゲーム機か、パソコンで遊ぶのが主流でした。
しかし、上記の理由によりゲームソフト自体も店頭から消えていき、若者たちはパソコンを使ってゲームを遊ばなくなりました。
もちろん、インターネットを使って通信販売による購入へと変わっていくのですが、そもそもパソコン本体が無ければネット購入もできませんので、全ての若者が通信販売を利用出来ていたわけではないのです。
食玩という言葉をご存知でしょうか? お菓子などの食品に付いてくる玩具やカードのことです。
パソコンとアプリケーションは正にその関係であり、遊びたいPCゲーム(アプリケーション)があるからパソコン購入を考え、ゲームを遊んでいる自身のイメージを膨らませて購買意欲をさらに高めて購入に踏み切るのです。
ソフトウェアを選ぶ楽しみとイメージ化による購買意欲向上を店頭において出来ない家電量販店のPC売り場の衰退は、当然の結果といえるものです。決してネット通販だけのせいでは無いのです。
・理由その3 PCゲームはパソコン操作を覚える登竜門だった
ゲームなんて……と鼻で笑われた方もいらっしゃると思いますが、PCゲームこそパソコンの基本操作をマスターしていく為に必要な要素がふんだんに盛り込まれています。
マウスのクリック、右クリック、ホイールによるスクロール、キーボード操作はもちろんのこと、ゲーム内容によってはマウスとキーボードの両方を同時に使う物もあります。
(↑右手でマウス操作しながら左手でキーボードのキーを打つ)
ゲームによってはチャット機能が搭載されたものもあり、オンライン上で繋がった他のプレーヤーと文字入力による会話を楽しんだりします。
話し好きの人は、ほぼ強制的にキーの配列を覚えられます。
ワードやエクセルは使えるのに、Windowsのファイルやフォルダ操作、繊細なマウス操作とキーボードのファンクションキーやショートカットキーを知らない人は結構多いです。
社会に出る前に好きなゲームで、それらの操作を覚える機会が無くなってしまったことも要因の一つに思えます。
スマートフォンの操作が達者なシニアの方の多くは、ツムツムなどのソーシャルゲームを普段遊ばれている方が多く、操作スキル向上に一躍かっている事は疑いようがありません。
また、ラインやフェイスブックなどのSNSを利用されている方は、文字入力の速度も速いです。
好きこそ物の上手なれと申しますが、楽しんでやる事が上達の早道であることは確かですね。
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